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2013/09/18(水)

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いい顔してる

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先日、今年の卒塾生で浪人中のS君が、
塾を訪ねてきた。既に何回かこのブログ
に登場してくれたが、今年国立大と難関
私大にうかりながら第1志望を貫徹する
ために、浪人を決めた人物だ。

来塾の目的は「自分のセンター第4問の
解き方が正しいか、解答プロセスのチェ
ックをしてほしい」というものだった。
もちろんウェルカムだ!予備校でどのく
らい成長したかとくと見てやりたくて、
二つ返事で引き受けた。

やはり、現役時代とは違った。論理を試
す問答、文法力を試す問答、単語力を試
す問答、1文1文の和訳、すべてに期待し
た答えが返ってくる。基本単語すら満足
に答えられずに、いつも怒られていた現
役時代の個別とはうって変わり、お互い
終始笑顔で個別指導を行えた。

今のセンター試験は基礎事項の正確な暗
記に加え、センターひいては大学当局の
期待した解き方をできない者は排除され
る、非常に幅の狭い試験になっている。
浪人生はそうしたセンター試験の手ごわ
さを、実感している。だから、彼のよう
に自分の思考プロセスまで突き詰めて考
える。

それにたいして、我が塾の現役生たちは
どうか?基礎事項の暗記がすすんでいな
いなんてのは論外だが、答えがあえばそ
れでいいという者のなんと多いことか。
授業中にノートも取らずにふんぞり返り、
たまにノートをとったかと思えば暗記事
項ばかりだったりする。自分の知らない
暗記事項には執念をみせるが、解答に至
る思考プロセスには目もくれない。これ
がセンターで「こける」者の典型パター
ンだ。

まあ、一度失敗を経験した戦友とまだ何
も知らない高校生とを比較するのは、酷
なのかもしれない。塾生には、粘り強く
訴えていくほかないのだろう。

それにしても、失敗は人を鍛える。浪人
したからといって来年第一志望に受かる
保証はどこにもない。だが、彼の顔は
「2割の自信と3割の緊張と5割の希望」
がないまぜになった、ひきしまった顔を
していた。安全・安定志向の若者ばかり
の世の中にあって、リスクに目もくれず
チャレンジする若者がいることを、頼も
しく思う。

別れ際に「先生、もし僕が(第1志望の)
○○大にうかったら、塾の合格者欄に加
えてもらえますか?」と笑顔で尋ねてき
た。「もちろん!」思わず涙がこぼれそ
うになった。

 

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