お知らせ

「つまらないことなんですけど、ちょっといいですか」
昨日、ある高3受験生が教室にやってきた。なかなか暗記に本腰が入らず、授業も模試も不完全燃焼の毎日。「ついに、ギブアップか？」と私は思わず身構えた。

「この前の模試で英語が50点も上がったんです」

連日厳しい言葉を浴びせられているせいか、緊張した面持ちを崩さない。「信じられない」「マグレですよね」顔にはそう書いてあった。

マグレではない。

確かにこの塾生は暗記の反復、定着という意識が低く、これまで底辺をさまよっていた。英語の模試の点はいつも100点以下。授業中あてられても、ほとんど満足に答えられなかった。
だが、秋になる頃から少しずつ変化がおきだした。何度も反復するやり方を授業でしこむと、暗記のやり方がわかったのか、ようやくポツリポツリと質問に答えてくれるようになりだした。そして、今回の模試である。

成績はすぐにはあがらない。勉強の「マグマ」は目に見えないところでじわじわとたまり、半年から1年かけて一気に「ブレイク」する。彼女には今その時がやってきたのかもしれない。

受験生よ、まだまだ伸びる。あなたの体内にはこれまで一生懸命蓄積してきた「合格へのマグマ」が、ブレイクする寸前になっている。あともうひと押しで爆発する人がほとんどだろう。そんな大チャンスを逃すのは、もったいない。

今はただひたすらブレイクの時を信じて、前進していこう。