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2013/03/04(月)

高校部

みんなを見返してやりたい・下

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「みんなを見返してやりたい」
決め台詞をひっさげて入塾してきたK君。
しかし、当初はやはり散々な内容だった。
「SVOC」「時制の一致」がわからない、
saysを平気で「セイズ」と読む、など中
学の知識も怪しかった。

だが、本人は一生懸命だった。自習室か
ら家に帰るのはいつも一番最後。その前
に私の部屋に来ては常にアドバイスを求
めた。どんなテキストをやればよいのか、
何をどのように覚えたらよいのか、学校
生活の悩み、など質問内容は多岐にわた
った。そして、彼は私の示す「合格者の
行動パターン」を忠実にこなそうとした。

ただ、ここまでなら少しやる気になった
受験生が誰だってとる行動だ。しかし、
その大半の受験生は2週間もすれば当初の
熱も冷め、元の自分に戻ってしまう。また
は目の前の快楽に我慢できず飛びついてし
まう。そして、再びヤル気になって私のと
ころにやってくるがまた2週間もすれば・・
という無限ループを秋まで繰り返す。

しかし、彼は違った。まずゲーム機のコン
セントを自分の意思で処分し、快楽の元を
断った。勉強はあくまで暗記中心。たとえ
理解できない文法問題でも答えの理由づけ
を、マシーンのように丸暗記していった。
彼も勉強開始後2週間は、少し暗記をする
と頭が痛くなったそうだ。しかし、それを
乗り越えると、勉強時間も1日6時間以上で
安定するようになった。

成果は、3年生のゴールデンウィーク明け
ごろから現れ始めた。授業中に基本単語の
意味を3人連続で即答できないような時、
彼にあてると必ず答えてくれた。基本文法
を尋ねると答えとその理由づけはもちろん
だが、その関連事項も溢れんばかりに披露
してくれた。3年生初めのマーク模試では
英語の偏差値も20アップして58まで急上
昇した。

こうなるとしめたものだ。基礎の暗記が
しっかりしているから、夏は過去問を用い
て、難関大の英長文や現代文を解くときに
必要になる論理力と推理力を身につけるこ
とに専念できた。勝負の結果はこの時点で
ほぼついていたといっても、過言ではない。

ここまで書いていくと、彼は特別に変わった
ことをしたわけではないことがわかる。暗記
をひたすら繰り返し、わからないところは
素直に教えを請う。逃げない。夢を持ち、前
進する。どれもセオリーどおりのことばかり
だ。

だが、私も含めて人間は弱い動物である。ど
んなに決意しても、目の前の快楽に負けてし
まう人の、なんと多いことか。だから、それ
に打ち勝つには強烈な自分への「約束」を設
定しなければならない。

そして、それは「○を学びたいから△大学」
などという優等生的な白々しい目標では弱す
ぎる。そうではなく、彼のように「みんなを
みかえしてやりたい」「東京に行きたい」な
ど、もっと自分の正直な欲求に基づいたもの
であるべきだ。さらに「何が何でも頂点を
極めたい」「金持ちになりたい」「女(男)
にもてたい」「社長になりたい」など、むき
出しの欲望ならなおOKだ。

新3年生の受験ロードは既に始まっている。
K君の例を見てもわかるとおり、来年の合格
者はすでに全力疾走中だ。だが、私の前では
ヤル気のあるところを示しても、すぐになえ
てしまう、遊びに行ってしまう、そんな塾生
が散見されるのは残念だ。

ぜひ、彼に続いてもらいたい。

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