お知らせ

誰が名づけたか「ブラック企業」
会社で何かあればすぐに「ブラッ
ク」「ブラック」と世の中、かし
ましい。でも果たして、この言葉
は誰にとっても真実なのか？
私の大学時代の友人の一人は、一
部上場の超大手企業に嫌気がさし
たった2年で転職した。その先は
「ブラック企業」の代名詞○民グ
ループ。だが、彼にとってはブラ
ックのはずの企業が理想の地だっ
た。やりがいを見出し、生き生き
と働くこと十数年。今では責任あ
る地位につき、なお活躍中である。
つまり「ブラック企業」か否かは
人それぞれだということだ。大学
生の就職ランキング上位の企業も、
メガバンクや大手メーカーを取材
してきた私の経験からすれば、そ
のほとんどが「ブラック企業」に
なってしまう。
結局、自分にとっての真実は自分
の目で見て確かめるしかない。そ
の体験が多ければ多いほど、早く
真実に近づける。できれば、前述
した私の友人のように20代後半か
ら30代前半には自分にとっての真
実の入り口に、たどりつきたい。
そのためにも高校から大学にかけ
て、どんどん未知の経験に飛び込
みたい。その目で刻み込みたい。
私は高校、大学で何も考えなかっ
た分、社会に出てから遠回りして
しまった。ようやく、自分の真実
「らしき」ものには出会えたが、
それと引き換えにたくさんの「落
とし物」をしてきてしまった。そ
れでは、喜びも半減だろう。
北高2年生が23日から東京へ研修
旅行に行く。自分の目で物事を確
かめるいい機会だ。かつて私が
「幻」を追い続けた大都会で、彼
らは一体、何をみるのだろうか？