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2012/12/28(金)

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平安京後日談

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26日の京都で、ちょっとしたアクシデント
をやらかしてしまった。

全日程を終え、夕食をとるため車を駐車場
にバックで入れようとした時、隣の車に
「あてて」しまったのだ。

金属をこする音がしたので、すぐにわかっ
た。しかし動転した私は、その場から20メ
ートルほど離れた別の駐車場に移動して、
考え込んでしまった。

選択肢は2つ
「ずらかる」か「自首する」か

目撃者はほぼいない。それに遠く離れた地
での出来事だ。悪魔の選択肢が次第に優勢
になっていったときだった。

「様子を見てきてあげる」

同乗者の一言で我に返った。とりあえず2人
で「あてられた」車を見に行った。

30センチほどの引っかき傷が4本、そして
バンパーが少し歪んでいる。20万コース
だろう。

「修理費用は保険でまかなわれるし・・・
それでいいんじゃない?」
再び悪魔のささやきが聞こえたとき、もう
一方から別の声が聞こえた。

「正直が一番かも・・・」

同乗者が不安そうに見つめていた。再度我
に返った私は、ようやく派出所に報告する
決意をした。

事故処理は簡単に済んだ。

夕食を取り終え京都を離れる間際に、警察
から連絡された「被害者」から電話がかか
ってきた。

「申し訳ありません。保険会社をとおして
弁償いたしますが、まずはお詫び申し上げ
ます」と平謝りの私。

ところが、電話口の中年女性は思いもよ
らぬ反応を示した。

「私もよく車をあてますし、申し出てくれ
ただけで結構です」
「修理には出しませんから、保険もいりま
せん」

それですべてが終わった。

電話が切れた瞬間、あの時一瞬でも「ずら
かろう」と思った自分への恥ずかしさと、
それでも自分を許してくれた「被害者」
への感謝の気持ちがこみあげてきた。

気づくと、同乗者も笑っていた。
「そうだ、本当に感謝すべきはこの人だ」

「正直が一番」

西へと果てしなく続く名神高速の光が
「セントエルモの火」のように見えた。

 

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