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2012/03/26(月)

高校部

打ち上げを終えて(北高編)

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金曜日に北高の打ち上げをした。
今年卒塾の北高クラスは塾発足時の経緯から
3年次に入塾した者が多く当初はかじ取りに
苦労した。

まず、人によって基礎学力の差が激しかった。
英語の偏差値は40台から70台まで大きく
ばらついていた。
次に、精神的に脆い子が多く、東高クラスの
ようにがんがんとばすわけにはいかなかった。
「頭が痛い」と言って欠席する者も何人かいた。

「果たしてこれで間に合うんだろうか?」
なかなか火がつかない塾生が多い中、こちら
も試行錯誤の指導が続いた。

だが、いつしかみんなタフになっていった。

まず驚いたのはセンターの結果だった。
指定校推薦の一人を除く12名の英語の
平均点は152点(全国平均は124.15点)。
入塾時に英語の偏差値が46.2だったY君は
162点をとってきた。

次に驚いたのは2次出願大学の選定時だった。
C~D判定の第1志望校とA∼B判定の第2志
望校との選択では、多くの者が第1志望校に
チャレンジした。
第1志望の京大がC判定、第2志望の阪大が
B判定だったYさんは、自らの意思で京大
を選んだ。しびれるような選択だったこと
だろう。

さらに、当初「頭が痛い」と言っては塾をよく
休んでいた男女数名は、自分の進路を確定さ
せるまで一言も不平を言うことなく立派に戦
い抜いた。

すべてが終わり、全員が希望通りの結果にな
ったわけではない。
苦手の英語を克服したY君はその後関関同立
の一角をも切り取った。しかし、本命の国立
大にはついにとどかなかった。
その日の夜、彼はこんなメールを送ってきた。

「結果残せなくてすいません。でも、先生が
いなかったら〇〇大を受けることすらでき
なかったと思います。本当にありがとうござ
いました」

負けてなお、こんな文面が書けるとは・・・
私が受験に失敗した時は、3日間大暴れした。
それに比べて、なんと潔いセリフだろうか。

大学受験は、少年少女をたくましい青年に
変貌させる。打ち上げ終了時に寄せ書きを渡し
てくれたT君の顔を見ながら、そう実感した。
そして、やっぱこれに尽きるんだと思う。

「ベストを尽くす。たとえどんな状況でも。」

大切なことを教えてくれたクラスだった。

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