お知らせ
2012/12/04(火)
高校部
大きく見せる
出走前の競走馬を下見できる場所を
「パドック」という 。ここで馬の状態を
見て、馬券を買うわけだ。
かつて(遊びで)競馬をしていたころ、よく
ここで馬を見たものだった。
もちろんプロでないから詳しいことはわか
らない。でも、何度か通ううちに、勝馬に
はある共通点があることがなんとなく分か
ってきた。
それは、勝馬は実際の体以上に大きく見せ
るという点だ。
大レースをたくさん勝った馬でも、調子の
悪い時には一回りも二回りも小さく見せる
ことが多い。
逆にこれまでパッとしなかった格下の馬が
大穴をあけるときは、えてしてパドックで
も大きく見せることが多い。
馬に例えるのは申し訳ないのだが、受験でも
同じことが言える。
最近3年生の授業をしていると、実際の体格
以上に「小さく」見える子がいるのが気がか
りだ。
迫りくるセンター試験の不安とプレッシャー
につぶされかけているようにみえる。
不安なのはみんな同じ。だが、将来をいくら
考えたところで答えは出ない。
ただ発想だけがペサミスティックになり、
ますますシュリンクしていくだけだ。
勝馬になるために大きく見せるには、今を
一生懸命生きることだ。不安になっている
ヒマがないくらい覚えまくり、解きまくる
ことだ。
その時あなたを支える唯一の希望の光は
「センターをうまく乗り切る」なんていう
レベルの低いものではない。
それはあくまで「合格後、新緑のキャンパス
で友と語らう自分の姿」でなければならない。
夢を抱いて1日1日をガンガンに攻めまくろう。
その経験はやがて「ここまでやったんだから」
という自信に変わり、あなたを「大きく」輝
かしてくれることだろう。
実は本番なんてものは、日常の延長線上にす
ぎない。「レース前」にやることをやって
大きく見せれば、結果はおのずと後からつい
てくる。