お知らせ

私の今年のテーマは「チャレンジ」。
新しい事に、貪欲に取り組みます。て
なわけで、行ってまいりました。岡山
国際サーキットにです。レース観戦で
はありません。私が走るのです。趣味
が高じると、行きつく先はこうなって
しまいます(笑)。
もちろん、レースといってもアマチュ
ア限定のものです。車両も普段乗って
いる２号で走ります。しかし、このコ
ースは自動車レース最高峰のF1でも使
われたことのある国際コース。長袖の
レーシングスーツとフルフェイスヘル
メットの着用が義務付けられるなど、
緊張感たっぷりです。実はスポーツク
ラブ通いも、これのためだったりしま
す。
まずは、講習をうけてライセンスを発
行してもらわねばなりません。講習会
場には岡山○○大学自動車部？とおぼ
しき若者が６名。うーん、私も大学時
代に始めとけばよかった。あらためて
失った時間の重みを、思い知らされま
す。それにしても、みなさん真剣に講
師の話に耳を傾けています。もちろん
私もです。かつての違反者講習会の時
のようなことはありません。なんとい
っても命がかかってますからね。
講習後、実技をへてライセンス発行で
す。これでレース開始です。講師の方
は不慣れな私のためにつきっきりで車
の整備に付き合って下さいます。まだ
２０代とおぼしきこの方、実は現役の
F3レーサーでした。穏やかな笑顔や物
腰からは、想像もできませんでした。
こういうのを「かっこいい」というの
でしょう。山陽道で一般車を蹴散らし
て悦に浸っていた自分が、なんだかと
ても小さい存在に思えてきます。
さあ、レーススタートです。全くうま
く走れません。アウト・イン・アウト
くらいはわかります。でも、理屈では
わかっていても、実際にどのタイミン
グでブレーキをかけ、シフトチェンジ
してステアリングを操作すればよいの
か、体がいうことをききません。開始
早々、何台かにぶちぬかれました。
そこで、恥も外聞も捨てて、うまそう
な車のうしろで走りを研究することに
しました。そうすると、いろんなこと
がみえてきます。ブレーキのタイミン
グや走るラインどりはみんな同じなん
だということ、そして、そこを外して
しまうとどんなにアクセルをふんでも
タイムロスに、最悪の場合はコースア
ウトにつながりかねない、ということ
です。つい、塾生に「自己流ではどん
なにがんばってもダメ。合格者と同じ
ことをしろ」とほえている自分を思い
出してしまいました。
つかみかけたかな？と思った時にチェ
ッカーフラッグがふられました。終了
です。あっという間の１時間５０分で
した。気が付くと、汗びっしょりです。
それにしても、自分がこれほど運転が
下手くそだとは思いませんでした。山
陽道で直線番長をはっていた自分が、
むなしく思えます。そのせいか、帰り
は謙虚にそして心穏やかに、ハンドル
を握れました。今回の一番の収穫は、
実はこれだったのかもしれません。
また、チャレンジするつもりです。