お知らせ
2015/12/08(火)
高校部
私立大学の併願について
最近、私立大学の併願について相談に来る塾生が多い。そこで、私なりの考えを述べておきたい。
広島大、岡山大あたりを第一志望とする者は、関関同立・MARCHに出願しておくことをぜひ勧める。センターで600点取ってこられるなら、併願成功の可能性は高い。ただし、注意点がいくつかある。
まず、同じ大学を何回もうけること。例えば、同志社の経済、関西学院の経済、立命館の経済、関西の経済を1回ずつうけるのは、最悪だ。私立大学は大学ごとに出題傾向が異なるから、これでは共倒れの危険がある。
そこで、立命館なら立命館一本に絞り、入試方式を駆使して同じ学部を3回はうけたい。そうすることで過去問対策の効率性と合格可能性を、アップさせることができる。
次に、関関同立のセンター利用入試には過度の期待をしないこと。センターで600点台後半はとらないと、可能性は低い。特に同志社は京大志望者が多く出願するため、アテにならない。広岡がC判定レベルなら、なおさらだ。
また、関関同立・MARCHクラスを併願するなら、必ず過去問対策をすること。そうすると「センター対策がおろそかになるのでは?」という人がいるが、大丈夫。近年のセンター試験は、難関私立大学の問題と似通ってきている。英語は特にその傾向が強い。従って、難関私立大の併願対策が、そのままセンター対策にもなる。さらに、毎年センターが終了したら中原塾でも英語・現代文の対策をしている。
ところで、旧帝大クラスの志望者で早稲田慶應を相談する者もいる。結論から言うと、志望度合いと偏差値が高くない限り、やめておいたほうがよい。この2校はかなり本腰を入れて過去問研究をしないと、まず受からないだろう。今から過去問を解き始めるのでは、もう遅い。
また、安全圏の大学を受けまくるのは、やめよう。行きたくもない大学をいくらうけても「予行演習」にはならない。毎年「地元の私立大学を、あんなにたくさんうけるんじゃなかった」とぼやく先輩が、結構いる。広岡にC判定レベルなら、関関同立を前述した方法で3回受ければ、1回はうかる可能性が高い。リスクを過度に恐れず「攻め」の併願を勧めたい。
センターが終わってリサーチ、2次出願までの1、2週間は、なかなか平常心を維持するのが難しい。そんな時は、じっとしているより動き回ったほうが精神的にもよい。難関私立大学の併願は、それにもってこいだ。また、広岡レベル本命で関関同立・MARCHに進学した卒塾生の満足度合いは毎年、かなり高い。
ぜひ、積極的な併願プランを立てて頂きたい。