お知らせ
2018/08/20(月)
高校部
2年生現代文スタート
先日、2年生の現代文をスタートした。受講希望者が予定を大幅に超えたので、急遽クラスを増設して、2クラス体制でスタートした。
現代文は勉強の仕方がわからないと、よく言われる。だが、実は現代文には言語の論理的構造に基づく「解法」が、ちゃんとある。しかもこの「解法」は英語長文読解のそれにも共通している。現代文ができるか否かは英語にも大きく影響するのだ。私が現代文の授業を始めたのも、実は英語の得点力アップのために他ならない。
先程、言語の論理的構造と言ったが、これは自然に身についている者とそうでない者がいる。自然に身についている者(北高には少数、東高にはごく少数しかいない)は、それを意識化するきっかけに、この講座を利用してもらえればよい。
問題は圧倒的多数を占める、言語の論理的構造がアタマに築かれていない者だ。こうした塾生は、この講義で理解した「解法」を、家で何度も何度も口に出して、カラダで覚えこんでほしい。学者になるための論理力は無理だとしても、大学受験で必要な論理力はこれで習得できる。
もう一つやってもらいたいことがある。授業でも口酸っぱく言っているが、ボキャブラリーを鍛える必要がある。ここでいうボキャブラリーとは、用語の意味の真の理解と、それをいろんな類義語に自由に言い換えることのできる能力をいう。
これは、授業だけでは伸ばすことができない。もちろん、伸ばし方は教える。ただ実際に伸ばせるか否かは、私が指示したことを日常生活で意識してやってもらえるかにかかっている。
残念なことに、尾道北高・東高の生徒の大半は、言語の論理的運用力を欠いている。これが、難関大学合格への足枷となっている。
だが、私もそうだったようにこの能力は日常生活を論理的に変えることで、ある程度は築くことが可能だ。東大をはじめとする難関大学合格者の多くが、都会の難関私立高校出身者に独占されている現状に、少しでも一石を投じたい。そんな思いをこめて、授業に臨んでいく。