お知らせ
2019/10/27(日)
高校部
いよいよ追い込み
早いもので、もうすぐ11月。受験生には試練の追い込みシーズン到来だ。
「追い込み」とは、これまで習得した全てのことを即答レベルにまで高めることをいう。難関進学高校の生徒たちはこの時期、恐ろしいほどの集中力を発揮する。これまで一生懸命つくったノートを、文字通り「人生を賭けて」アタマに詰め込んでいく。受験時代でもっともハードな「はず」の時期でもある。
だがこの4~5年、この時期の過ごし方を勘違いしている北高生がめっきり増えた。勉強といえば、ただ漫然と過去問を解いて答え合わせをしているだけ。脳みそに汗もかかず、ただなんとなく時をすごしている。
学校の休憩時間に大騒ぎしている北高生も、年々増加している。大学受験の厳しさに対する認識が足りないのか、基礎知識の追い込みをかける絶好のタイミングを生かせないでいる。
追い込みをかけない、かけられない北高生の増加は、北高の広島大、岡山大合格者の低迷と軌を一にしている。確かにここ数年、センターで「あと20点あれば…」と天を仰ぐ生徒が、めっきり増えた。基礎知識をとりこぼして競り合いに負ける。基礎知識の追い込み不足は、ハイレベルの戦いでは致命傷となる。
センター試験は、毎年NHKのトップニュースになるくらいの大勝負だ。模擬テストでギリギリの成績をとっている程度では、プレッシャーに押し潰されてしまうだろう。おごることなく、知識が即答できるまで追い込んでもらいたい。「準備はペサミスティックに、勝負はオプティミスティックに」が勝負の鉄則だ。