お知らせ
2021/03/26(金)
高校部
2021打ち上げ
コロナが原因で、一時は中止を決めた今年の打ち上げ。だが「これを楽しみに3年間がんばってきたんですよ!!」という声におされ、急遽開催を決定した。そのせいで、卒業旅行などと重なってしまい出席できなかった卒塾生がいたのは、少々心残りだった。
今年の卒塾生たちは入塾当初から「苦戦するだろうな」というのが、私の見立てだった。全入となった北高の選抜Ⅱの倍率もさることながら、英語以前に日本語がおかしな者もいた。だから、これまで以上に基礎の反復をしつこく繰り返した。
そのかいあってか、2年生の後半になると模試の成績も伸びてきた。「これでなんとかなるかも…」と思った矢先に、入試制度改革とコロナに襲われた。
暗記、問題演習、弱点の補強、各自テーマをもって勉強を加速させねばならない高3の春に、学校も塾も休講になり一人で放り投げられてしまった。本格的な受験勉強をしたことが全くない彼らにとって、これは大きなハンデになった。ただ、学校から与えられた課題を家でこなすだけの日々。彼らが「作業」を受験勉強と勘違いしている間に、進学校の生徒たちは遥か先に行ってしまった…
さらに、論理的思考力の不足が追い打ちをかけた。この能力を育てるためには、双方向による対面授業が不可欠。それがコロナ休講でできなかったのも痛かった。
結果は予想通り、厳しいものになった。一方で、ほとんどの者がなんとか「最低のライン」はクリアできたようにも思う。夏からはみんなよく質問に来て、なんとか遅れを取り戻そうと試行錯誤していた。それが、ギリギリ踏みとどまれた理由だろう。その点では、よくがんばったと思う。受験中は頬がこけ苦悩に満ちた表情だった数名が、観音様のような微笑をたたえて肉をつついている光景をみると、少し救われた気持ちになれた。
さて、いよいよ大学生活。コロナ休講の時を教訓に、今度は動き回ってほしい。家でじっとしていても誰も何もしてくれない。自分から探しに行こう。
重い腰をあげるには、目標達成へのパッションと現状への不満が車の両輪となる。もし目標が見つからなければ、まずは現状に満足しないところからスタートしたい。
We can do better than that ! Good luck !