お知らせ
2013/05/21(火)
お知らせ
タランチュラ
昨日の夕方のこと。東高3年の女子生徒が
教室に駆け込んできた。「階段にこんくら
いのクモがおったよ!」彼女は直径20セン
チほどの輪を指でつくりながら、上気した
顔でまくしたてた。
「なにをおおげさな♪」と思いつつも、アー
スジェットを握りしめ現場に向かう。階段
踊り場の天井に「やつ」ははりついていた。
「でかい・・・・・」
やけに手足が長く、胴体もグラマラスだ。
確かに直径20センチはあるだろう。その
グロさたっぷりの姿に後ずさりしながら、
私は躊躇なく「アースジェット」を「やつ」
に向けてターゲットロックした。ハトには
ついに使えなかった「文明の利器」だが、
今回はやらねばこっちがやられる?意を決
して、ありったけのアースジェットを全力
噴射した。
その時である。「やつ」は長い手足を一杯
に広げ、飛んだ!そして私の足元5センチ
のところに舞い降りてきた!そしてなおも
私の方に突進してくるではないか!私の
恐怖心は沸点に達した。
「ぎゃああああああ」
その声に1階の八百屋さんご夫婦が駆けつけ
てくれた。「せんせー、何しょうるん?はよ
殺さんと」あきれ顔のご主人は一気に「やつ」
をその足で圧殺してくださった。気がつくと
商店街の店員さんや通行人数名が、遠巻きに
こちらの方を眺めていた。
ハトに続いて次はクモ。そういや、大学受験
英語の過去問でこんなのがあったけ。
「I felt something crawling on my back.」
「私は何かが背中を這っているのを感じた」
階段を上がるとき、当分「やつ」のトラウマ
に苦しめられそうである・・・・。