お知らせ

我が塾には毎年冬から春にかけて、珍客がい
らっしゃいます。ハト君(さん)です。彼らは
換気扇の排気口で、あるいは教室の窓ガラス
の向こうで、楽しそうにじゃれあっておられ
ます。3年生の直前特訓中(＝戦場)に突如舞
い降りられたりすると、さすが「平和の象徴」
心が洗われます、なんてことはありません。
ソッコー、ピコピコハンマーで撃退します。
だって、こういうのはクセになりますから。
それでも、彼らはあきらめません。油断する
と何度でもめげずにいらっしゃいます。人間
界では愛想を尽かされっぱなしの私です。最
近はメールすらよこさなく・・・どうでもい
いことです(笑)。けれども、ハトだけはまる
でストーカーのように、我が塾につきまとい
ます。

ところが、今年の春になってからはとんと彼
らのお姿を見なくなりました。「ハトにも見
放されたかぁ・・・」ちょっとだけ感傷的に
なった私がバカでした。奴らは私のいる３階
ではなく２階の換気扇口に本拠を移して、し
たたかに生きておりました。しかも人間界で
は４LDKに相当するかという、でっかい巣ま
でつくってるではないですか！これでは、下
の八百屋さんにも迷惑です。

そこで早速、対策をとることにいたしました。
まずはマイルドにいきました。換気扇を一日
中まわして、やんわりとお引き取り願うので
す。でも、奴らは全く動じません。結局、電
気代が無駄になっただけでした。そこで、毎
日内側から壁をドンドン叩いてみました。奴
らは全く動じません。逆に壁掛け時計が床に
落ちて粉砕してしまいました。まさにドリフ
のコントです。この期に及んでは、ピコピコ
ハンマーなんぞの出る幕では到底、ありませ
ん。最終手段として殺虫剤をあびせかける、
なんてことも考えました。でも、相手はなん
といっても「平和の象徴」です。そんなナチ
スみたいなことをやったら、バチがあたりそ
うです。結局、この強硬策は却下となりまし
た。

結局、大家さんと話して善後策をとることに
しました。てなわけで当分の間、塾の下を歩
くときは上からの「攻撃」に十分注意してく
ださい。