お知らせ
2012/03/29(木)
お知らせ
人生の師
卒塾生の一人からお手紙を頂いた 。
内容は恥ずかしくて書けないが、
そこには大学合格に対する私への感謝
の気持ちが長々とつづられていた。
志望校合格の高揚感がそう思わせるの
だろう。あなたは私を「最高の先生」と
よんでくれたね。
ただ、これから都会に旅立つあなたが
今以上に成長するには、私を超える
人生の師に出会わねばならないことを
わすれてはならない。
「無償で自分を支え、自分をより高い
ステージへと引き上げてくれる人間」
そんな人にこれから何人出会えるかで
あなたの夢実現への時間も距離も大き
く変化する。
私は学生時代「お山の大将」だった。
自分を叱咤激励し、高みに連れて行って
くれる師を求めようとすらしなかった。
それどころか、他人の批判をしては悦に
浸り、気にいらないことがあると家で
暖かい布団にくるまって閉じこもっていた。
それは社会人になってからも同じだった。
何度か自分をひきたててやろうとする人間
が現れた。しかし、少しでも耳の痛いこと
を言われると自分のほうから、距離を置く
ようになった。
やがて、わたしに手を差し伸べてくれる
先達はいなくなり、羅針盤をもたぬまま
一人で悪戦苦闘するほかなくなった。延々
遠回りした揚句、ようやく一つの答えらし
きものにめぐりあうまでに、15年近くを
費やしてしまった。
これから旅立たんとするあなたよ。
どうか、私なんか比べものにならないくら
いの人生の師を、自ら求めて都会をさまよ
ってほしい。その過程で気にいらないこと
があっても家に閉じこもることなく外に出
て勝負することだ。
そして「この人かも」と思う人が現れたなら
まずはその人の言ってることを受け入れ、
実践してみることだ。
やがて、私という人間や大学合格が陳腐な
遠い昔話に思えたとき、あなたはもう一回り
成長したといえるだろう。