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2025/12/02(火)
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最近よくある質問について
大学受験が近づき、今年も進路や勉強の相談をうけることがふえた。そこで、この時期によくある質問とその答えをまとめてみたので、参考にしてほしい。
Q1:各科目の勉強の時間配分は?
A:受験科目を均等配分するのが原則。この時期に必ずいるのが、苦手科目に全振りする人。その時期はもう過ぎた。それに、英語や数学は毎日触れていないとあっという間にカンが失われる。それは絶対にやめよう。
Q2:どうしてもできない分野があるのだが…
A:そこにとらわれない方がいい。どうしてもダメなら大胆に後回しにして、むしろ自分の得意分野とやりかけの分野を仕上げよう。そちらの方が精神的にもはるかによい。
Q3:予備校や塾、学校の冬講座を受けようと思うが…
A:受けようと考えている講座の先生があなたのレギュラー授業を担当してきた先生で、これまでの総まとめをする講座なら受講するのもいいかもしれない。反対に「冬に逆転!」などと威勢のいい文句に踊らされて、これまで受けたこともない有名講師の講座をとりまくるのは、ムダでしかない。この時期は新しい知識を入れるのではなく、3年間の自分の授業ノートの内容を、全て自分のアタマに詰め込む時期だ。
Q4:国公立大の併願校をどうしましょう?or志望校(のレベル)を下げろと言われました。
A:共通テストが終わるまでは第一志望の旗を高く掲げつづけよう。それ以外は考えなくていい。共通テストが終わって結果がイマイチなら学校がいろんな代替案を提示してくるから、その時はじめて考えればいい。
Q5:長文を解いていると眠くなります
A:それは、内容が頭に入ってないから。不謹慎だが、お経をただ聞いていたら眠くなるのと同じだ。そんな人は、家でゆっくりでいいから声をだしながら英文を和訳する訓練をしよう。
Q6:共通テスト模試の点が足りません。まだ伸びますか?
A:正しい勉強をすれば、まだまだ伸びる。正しい勉強とは①共通テスト過去問と実戦模試を用いた得点力のアップ、②3年間習得した知識・思考方法の覚え込み、③長文の速読と精読をバランスよくやることだ。直前期には①しかやらない受験生が多いが、それはむやみやたらに千本ノックを受けるのと同じくらいムダ。②③を通じて、最後まで底力を養おう。
Q7:併願する私立大学の選び方
A:同じ大学群の中でも問題のクセや相性がかなり違う。例えば、近大と龍谷を比べると偏差値は近大がやや上だが、英語問題の難易度だけなら龍谷の方が難しい(=クセがある)。また立命館と関西を比べると、関西の方が問題の論理性が高く、純粋な文法問題は出題されない。それに対して、立命館は文法問題がかなり出題される。従って、論理優先(=要領がいい人)は関西、暗記を厭わない努力型の人は立命館、ともいえよう。よって、併願先の選定にあたっては必ず過去問を解き比べて、相性の良さそうな大学を選ぼう。
他にもいろいろあるが、キリがないのでここまでにしたい。みんなにとって、初めての経験。質問があれば、いつでも遠慮なく尋ねてほしい。