お知らせ
2021/10/26(火)
高校部
正念場
近頃、体調を崩して授業を休む高3塾生が散見される。コロナワクチンの副作用が原因のケースもある。だが大半は、成績があがらないことによる精神的・肉体的な疲労が原因だ。
「いつがしんどかった?」毎年、合格者に尋ねると、第1志望校の合格者は決まって10〜12月をあげる。「夏休みにあれだけやったのに、偏差値があがらない」「覚えたことをすぐ忘れる…」そういった焦りがピークに達するのが、今頃だ。
だが、あきらめてはならない。歩みを止めてはいけない。現役生が偏差値をあげるには時間がかかるからだ。
受験生の偏差値は、すべての要素が絡み合った時にはじめてあがる。例えば英語長文なら、英単語を覚えただけでは成績はあがらない。英単語・熟語・文法の暗記、英文和訳・解釈やパラグラフリーディングの体得を終え、かつこれらが脳内で有機的に融合できた時に、はじめて偏差値はあがる。そして、この時の成績の上昇ぶりはハンパではない。偏差値の10や20は当たり前だ。
だが、これがいつおきるかはわからない。明日かもしれないし、受験の前日かもしれない。だから不安になる。そんな自分を支えてくれるのは、将来への希望にほかならない。合格後、充実した生活をおくる自分をリアルに思い描いてみよう。そうすれば、勇気がわいてくるはずだ。
また、声をだして勉強したい。黙っているから不安になる。そこで、声を出して思考過程を確認しながら暗記をしてみよう。そうすれば、あれこれ考えて不安にならずにすむ。
ここが正念場。厳しい現状と希望に溢れた将来を平等に見据えて、両者のバランスをとりながら前進しよう。