お知らせ
2011/12/19(月)
お知らせ
涙
「今年1年、こんなに泣いた年は初めてだわ」
個別指導中に、ある女子がぼそっと言った。
「SVを無視してテキトーに英語を訳す」
「単語・熟語・文法を何回やっても覚えられない、
覚えようともしない」
ヤル気はあるが体がついてこない。そのたびに
私にけちょんけちょんに言われ涙してきた子だ。
でも、そのかいあって?か、ようやくここにきて
長文読解がサマになりつつある(笑)
これまでの卒塾生もよく泣いた。
ある者は、これまでの自分のふがいなさに。
ある者は、センターでの大失敗に。
ある者は、これまでの思い上がりを省みて。
ある者は、合格の電話口で。
毎年かなりきつい指導をするが、塾を始めてから
途中退塾したのは1名だけ。
打ち上げの時に、かつての涙顔が静かな笑顔に
変わっているのを見るのが、私のささやかな喜びだ。
私は大学以来、教員と塾だけは絶対やるまいと
決めて行動してきた。だから、教育学部を出て
いるのに、教員免許も持っていない。
しかし、今は違う。
たとえ、人生の通過点にすぎなくても一人の人間の
節目節目に立ち会えるこの職業を、今では喜んで
やらしてもらっている。
その意味では、私も塾生から教えられて生きている。
今年も自分の人生を真正面から考える「イキのいい」
塾生がそろった。この「戦友」たちの涙を笑顔に変え
られるよう、ここから私も死力を振り絞りたい。