お知らせ
2016/02/27(土)
お知らせ
2人の卒塾生(前編)
週末に、嬉しい便りが2件あった。
1人目は、3年前の卒塾生S君。現役時代は建築士の受験資格が得られる大阪市立大を目指すも、センターで敗退。香川大と関西学院大学に合格したが、夢を貫くために浪人した。
浪人時代は予備校の旧帝クラスで好成績を収めた。だが、結果は非情だった。再度センターで敗退。結局、現役時代にも受かった関西学院大学に進学した。
悪いことは重なる。同大の履修選考試験で、建築士の受験資格が得られる学科に不合格。そこで彼からの便りは絶えた。
あれから1年。彼はいじけていなかった。再度選考試験にトライして、見事合格したとの連絡があったのだ。
「やっと僕の浪人時代が終わったような気がします」電話口の言葉に、おもわず目頭が熱くなる。「楽しそうな周りを尻目に勉強するのは、大変でした…」一言一言に、重みが感じられた。
遠回りをして、それでも腐ることなく夢をあきらめないその執念。頭が下がる思いだ。第一志望校に受かっても、後はただなんとなく大学生活をおくってしまう者も多い。私もそうだった。だからこそS君の電話の価値はよく理解できたし、我が事のように嬉しかった。
「先生の口癖『勝負はこれからだ』を自分に言い聞かせて、これまでがんばってきました。引き続き、夢に向かって勉強します」泣かせる締めくくりだった。
(2人目は後日書きます)