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2016/01/19(火)

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2016センター面談を終えて

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全員のセンター面談が終わったのは、深夜0時をすぎていた。例年以上に厳しい結果だった。

今回のセンター英語は、模擬で130~160点あたりの「中間上位層」には軒並み厳しい結果になった。「北高c講座で広大、岡大を目指します」といった人が総じて110~140点くらいの得点帯におしこめられて、160点付近の得点帯が「すかすか」になっていた。おそらく、英語の全国平均点も下がるだろう。

原因は色々ある。文法は、真の基礎の理解がないと選択肢を消去できない小問が、第2問Aの後半にいくつかあった。読解は精度と論理力が高いレベルで要求された。スピードを意識しすぎて読み方が雑になると、はまってしまう。第3問のB、Cがそうだった。さらにはわからない問題をクールにかわす事務処理能力も必要だった。第2問の並び替えが久々にやってくれた。さらには「オレンジ」…

いずれも模試ではごまかせても本番ではごまかせない、そんなシビアな問題だった。ただ今回のセンター英語からは、もっと強烈なメッセージを感じ取ることが出来た。

衝撃だったのは、模試では常に100点を下回り、夏からスパルタで英単語と英文法を叩き込んだ東高クラスの生徒も、(全員ではないが)本番では110~140点のレンジにいたことだ。半年間暗記のスパルタをかましただけで、3年間、山のような学校の課題と格闘してきた北高の30~90番くらいの生徒に追いついてしまったのである。

この結果を踏まえると、単語帳と教科書の基本文を丸暗記して、授業で先生の和訳を書き写して…などという従来の英語学習では、もはや全国のハイレベル層と戦うことは不可能なことがわかる。ただ、そうするとすぐに「暗記はダメだ」とか「幼児から英会話だ。TOEICだ。」などと極端なことを言う者が現れるが、それも違う。

大切なのは小中高で文章の論理構造をしっかり教え、かつ自分で評論文を組み立てられるように指導すること。また、何でも好奇心をもって自分で調べるクセをつけさせることが必要だろう。暗記はやって当たり前。肝心なのは暗記の前提として「理解」をさせられるかだ。私も今回の結果を踏まえ、指導法を進化させなければならない。

5年後の新テストを見越して、現行のセンターも大きく変化している。現高2生以下は相当な意識改革と「学びの態度」の改革がなければ、苦戦は必至だろう。覚悟してほしい。

以上の話は、高3諸君には関係のない話だろう。結果の続きだが、英語の難化は国語の易化で相殺されるだろう。だが、数学は英語以上に点数がとれていなかった。140~160点付近にほとんど人がいない「空白地帯」になっていたのには、愕然とさせられた。以上を踏まえると、全体の平均点は昨年よりやや下がるかもしれない。

いずれにせよ、高3生は走り続けるしかない。今日から中原塾では私立大の長文解説を行う。リサーチの結果に悶々としても、何も得るものはない。家で「standing still」しているくらいなら、塾にきたらいい。喝をいれてさしあげよう(笑)まだまだ共に戦っていくぞ!

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