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2022/01/18(火)

高校部

2022共通テスト面談

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厳しい戦いだった。13年間、この面談をおこなってきて最も厳しい結果をつきつけられた。

原因は数学。ほとんどの塾生が100点すら超えられない結果だった。北高生の数学の得点力低下は、一昨年から徐々に進んでいた。だが、今年は全国的にとれなかった。それがまだ救いなのか…

次に国語。数学ほどではないにしても、厳しい結果だった。平均点も105点前後あたりまで落ちるのではないか?

英語は全体的に昨年よりも上向いた。英語屋としては唯一の救い。だが、手放しでは喜べない。昨年の共通テスト開始以降、180点越え・160点越えが減った。センター試験と比べて得点しにくくなっている。その傾向は今年も引き継がれた。

平均点は確実に下がるだろう。だが、その影響をもろにうけるのは、地方の公立進学高の成績中上位層たちだろう。一方で、都会の難関進学校の受験エリートたちは、あまり影響をうけないのではないか。

もはや、北高をはじめとする普通の高校生たちが、阪大・九大のレベルにまで到達したいのなら、確実に実力が反映される英語と副教科を徹底的に鍛えるしかないだろう。数学と国語は奥が深く、どれだけがんばっても平気で裏切ってくれる科目だからだ。古くから言われているように「受験は英語で決まる」のだ。

もっといえば、この試験は普通の公立中学校から公立高校へと進学した生徒が汗と涙で努力するだけでは、突破が難しいテストになってしまった。思考力、論理力、情報処理能力…そういった、努力だけでは如何ともし難い能力を、子供の頃から日常生活を通して培った者だけが、800点をとってくるテストに様変わりしてしまった。

国は明らかに、エリートの選別へと舵を切ったようだ。巷あるほとんどの大学を「職業訓練校」に「格下げ」し、一握りの大学にヒトもカネも集中投入する。戦前の帝国大学の復活である。そのツールが共通テストの正体ではないか。

共通テストが終わって北高も東高も、賑やからしい。生徒たちも、共通テストの実態をうすうす感じ取っているのだろう。そこには諦めの雰囲気さえ漂う。

だが、うちの塾生たちは違う。面談で号泣しながらも「悔いはありません」と何度も繰り返したM。高1からの真摯かつ真剣な努力が報われず、それでも「リスタートです」と自分に言い聞かせるT。みんな、最後までやり抜く覚悟を示してくれた。

共通テストの正体は、今はなんだっていい。一生懸命にやった結果なら、自分のとってきた点数には必ずなんらかの意味がある。それを確かめるために、あともうひとがんばりしよう。自分の当初の夢とは違っても、点数に応じた新しい目標があなたにとっての「約束の地」なのかもしれない。それは後からわかることだ。

人生敗者復活。勝負はこれからだ。

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勝負はまだまだ続く